糸の太さの表示について
ネットの太さを表す単位には主としてデシテックス、番手を使用しております。
- ●番手(単位:S)
- 紡績糸の太さを表す単位で、番手数が多いほど糸が細かい事を示しています。
- ●デシテックス(単位:T)
- 一定の長さあたりの重さによって繊維の太さを示す単位で、
10,000m当たり1gのものを1デシテックス(t)とし、
デシテックス数が多いほど糸径は太くなります。
表示はdtexまたは、tで表示されます。
例)440デジテックスは440dtex又は440tと表示されます。
化学繊維
化学繊維とは、人が科学的に作り出した繊維です。
天然の原料を用いて作るのもありますが、多くは石油を原料としています。
●天然繊維 綿・麻
●化学繊維 ポリエステル・ナイロン・ビニロン・ポリエチレン・ポリプロピレン・レーヨン
ナイロン
非常に強く繊維の一つです。やわらかくコシがないため、
摩擦や折曲げなどに対しても非常に丈夫です。水に濡れてもほとんど水を吸わないので早く乾き、
弾力性に富み、伸び縮みしたりすることはほとんどありません。
しかし、紫外線(日光)にあたると徐々に変色する傾向かあります。
ポリエステル
(エステル、テトロン)
非常に強い繊維の一つで、ほとんど吸水性がなく、やや硬くコシがあり、
濡れても摩擦に対しても強さは変わりません。
また、比較的熱に強い繊維でもあります。ナイロンに比べ原材料が安価な繊維です。
マニラ麻
天然素材の中の「強力」が最も大きく、また「耐水性」により優れ、水に濡れると強さが増します。
伸びの回復率が小さいため、変形すると元に戻りにくい傾向にあります。
ビニロン
合成繊維の中では最も吸湿性があり、綿によく似た繊維です。
軽く丈夫で、耐候性・摩擦強度に優れています。湿気や気温によって、
やや硬くなリ黄ばんだりすることがあります。
ポリプロピレン
(パイレン)
全繊維の中で最も軽く、また非常に強い繊維です。
汚れがつきにくく、吸湿性・吸水性に優れ速乾性にも優れています。
熱可塑性があリ変形しやすい特微かあります。
ポリエチレン
(高強力ポリエチレン)
ポリエチレン
(高強力ポリエチレン)非常に強く、しかも軽量な繊維です。
原材料が安価で経済性に優れています。
しかし吸水性・吸湿性・耐熱性はあまり良くありません。
再生ポリエステル
再生ポリエステルポリエステル繊維はペットボトルと同じ原料で作られているため、
再生繊維を作ることができます。回収したペットボトルなどの容器包装を粉々にし、
分離工程を経て精製、溶融して繊維が作られます。
テックス
テックスISO(国際標準機構)で定められている化学繊維や絹などの太さを表す単位で、
1、000m当りの長さに相当するグラム数でいいます。繊維の長さが1,000mで
重さが1gの糸が1テックス(texで表す)を用います。長さが変わらず100g
であれば100テックスとなります。
なお、通常、テックスの10分の1の単位であるデシテックス(dtexで表す)を用います。
例えば、400dは440tとなります。
難燃素材
繊維製品の場合には「難燃」と「防炎」とは同義語として使っています。
難燃素材(防炎素材)とは、火など小さな火源を近づけたときに燃えないか、
または燃えても燃え広がらず、炎を遠ざけた時に消える素材を言います。
合成繊維の難燃素材は繊維自体にハロゲン化合物を含み、加熱されると繊維が熱分離されて
ハロゲンガスが発生し、このガスが繊維を覆って回りの空気を遮断し消火します。
レーヨン
木材パイルを原料とした繊維で成分は綿や麻と同じ構成です。
吸湿性・吸水性に優れ、いろいろな染料によく染まります。
ラッセルネット
ラッセルネットレース編みで作ったネットです。
糸を折り曲げながら、ループ結節を繰り返して編み込んで作ります。